腐敗性物質

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エポボニオ星外交大使シリーズ

右端で見切れてるのが主人公陰謀渦巻く星間外交の波複雑な政治力学的なアレ
Mole Waltz

SFデジタルノベル。
全宇宙最古の歴史と文明を持つエポボニオ星が誇るたった一人の外交大使、サザンテと、彼女を取り巻いたりフォローしたり誤解したり気に入ったりする愉快な仲間たちの活躍を描く宇宙政治活劇。
現在三作目まで発表されています。
ダイナミックでドラマティックな外交劇や一筋縄ではいかない登場人物の魅力もさることながら、さまざまな星の特徴的な住民たちの描写にわくわくしっぱなしです。
19:06 : プチ感想トラックバック(0)  コメント(0)

ERR.

なんだ、ただの俺の嫁かステータス画面はこんな感じ
WLCソフト館
SUGAR STAR

世界はすでに、絶望の中にある。



世界はあと、三年で終わる。
そんなニュースが世界を揺るがした次の日に、主人公の学校は崩壊、周囲の人々は忽然として姿を消す。
残されたのは1人の教師と主人公を含む9人の生徒だけ。
救助を待つべく、互いに助け合い、励ましあいながら生きていく生徒たち。
しかし、主人公は知っていた。
世界はもうすでに、終わりかけているのだということを。

終末恋愛ADV。マルチエンディング。
謎めいた導入と可愛いキャラクター、そして自由度の高いシステムが魅力的な大作です。

導入部分の、よくありそうでちょっと違う、なんか違う、ミステリアスな感じがすごくクールです。
ガンパレみたいに移動して話しかけて仕事して勉強して自由度高くて人間関係がいろいろあって……ってゲームなのも期待感バリバリなのですが(好感度も双方向だったりする)、
いかんせん画面切り替えとかの細部がもっさりしすぎで…
エフェクトオフ機能つけるだけでだいぶ変わるんじゃないかと思うのですが。
一回のプレイですべての要素を網羅するのはほぼ不可能な、周回プレイを前提とたゲームだから余計そう思います。
テキストノーウェイト化はできませんが、文章そのものが短いのでさほど気にはならないかも。
もっさりといえば、せめて一目で現在のマップに誰がいるかくらいはわかるようにしてほしいなあと思いました。「話しかける」を選ばないとそのマップに誰がいるかわからないんですよねこれ。

NPCが9人いる中に「斎藤」さんと「遠藤」さんや「菅野」さんと「吉野」さんがいたりするのはあんまりスマートじゃないと思います。グラフィックは可愛いけど可愛い絵の宿命としてどのキャラも顔立ちが似てるのが面倒くささに拍車をかけてます。

ゲーム全体に満ちる終末観と、楽しい学園生活を送るキャラクターたちのギャップが切なくてどこか神秘的でさえあります。
淡々と日常を送る中で突然非日常的なイベントが発生したり、狭い共同体の中で疑念が生じたり、押し隠せない不安が表面化したりといったドラマもたまりません。
おまけも充実していてついついやりこみたくなります。
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02:27 : レビュー:アドベンチャートラックバック(0)  コメント(0)

しにがみ16ごう 〜はじめてのおしごと〜

おろかです

製作:アマギ氏

YuukiNovel製童話風分岐なしショートノベル。
全編ひらがなでここまで読みやすくするのは意外に大変なことです。
作者さんの苦労がしのばれます。
要所要所で背景に出てくる幻想系素材のクリップアートがいい雰囲気を醸し出しています。

00:50 : プチ感想トラックバック(0)  コメント(0)

エリーゼは光となりて

演説相手は幼女一人

カンランセキ

お兄さまとお呼びしたいから……
ただお兄さまとお呼びしたいから……だめですか?



地下牢に幽閉され、ヒトの尊厳さえ損なう日々を無機質に繰り返す『僕』、元革命家ラインハルトの目の前に、エリーゼは忽然と現れた。
彼女との魂の触れ合いが、僕に与えたものは――
吉里吉里製分岐なし短編ノベル。

主人公のキャラクターが濃いです。
浮き沈みが激しくて、理屈っぽくて、思い込みが強くて、尊大で、まさに「革命家ってこんなんだろうなあ」というかんじのキヤラクター造形。
この主人公の一人称で物語が進行するものだから、地の文ももちろん理屈っぽいというかそれっぽい饒舌な感じに仕立てられていますが、基礎のしっかりした文章力と素直なレイアウト、ついでにノーウェイト表示が可能なことで(りういちはノーウェイト表示じゃないと長い文章は読みづらいと思うのです……)読みにくさを感じさせない仕上がりになっているのはお見事です。
これだけ濃いというか、むしろ主人公のキャラクターがそのままストーリーになっちゃうような話なのだから、キャラグラで目を隠す必要はなかったのではないかな? とちょっと思います。

設定の緻密さやストーリーそのものの完成度やオリジナリティよりは、饒舌かつ丁寧に描かれる主人公の心の移り変わりをリアルタイムで追って楽しむことのできる作品です。
てゆーかタイトルで豪快にネタバ(ry
00:34 : レビュー:ノベルトラックバック(0)  コメント(0)

キナナキノ森

なんて顔してんだよ
禁飼育

なんだか、私も剣道部に入りたくなってきたわ!



スクリーンショットとこのクォートでどういうゲームか理解するのは人間業じゃあないという気もしないではない。
分岐なしノベルです。紹介文曰く「絶望系乙女ノベル」とのこと。
魔王のお世話に駆り出されたちょっと図太くてちょっと不器用な主人公野山かぼと、そんな彼女を取り囲む不思議な場所「キナナキノ森」のお話です。

テーマを明確に打ち出し、さまざまなキャラクターの行動やセリフを結構ストレートにそこに結び付けているにも関わらず、キャクターの一人ひとりが個性的かつ魅力的に動いて紡いでいく物語にどんどん引き込まれます。
「鬱ゲー」や絶望といった要素もたしかにありますが、それはストーリーの必然性にのっとったものであり、また物語の中心に据えられたテーマを生かすためのものでもあるため、その手の作品に宿命的に付きまとっているような空虚さや悪趣味さを感じさせません。
テーマが具体的に何であるのかについては、クリア後のAtogakiで言及されています。

三部構成です。
一部(スクリーンショット参照)が結構安定した雰囲気でそこそこ長く、ストーリー展開もしっかりしているので「こういう話なんだな」と思いこんでると二部でちょっとびっくりします。
二部は体裁もがらりと変って、大きめのメッセージボックスが画面の中心にあって立ち絵が文字の後ろに表示される、「ひぐらし」に近い画面構成になります。
三部ではまた一部と同じ構成に。

キレると言葉遣いが汚くなる女の子は禁飼育作品の名物ですね。
とはいえ「さくっとパンダ」より日本語パニック度は低く、安心して読めます。
リアリティ……なのか? これ。
好みの分かれる文体ですが、好むと好まざるとにかかわらず、この独特の文章が持つ迫力と勢いについつい読み進めずにはいられなくなってしまいます。魔性です。

スチルはエグいのとかニヤニヤが止まらないのとかいろいろ取り揃えて40枚強。差分もいろいろあってなかなか豪華です。
そしてさらに目を引くのはかっこいい立ち絵と一部の画面左端で主人公野山かぼが見せる顔芸の数々。
もうちょっとしおらしくてもいいんじゃないか。

ノベルなのでどう説明してもやっぱりいきつくところは「読んだほうが早い」なんだよなあと思ったりします。
ネタバレを避けてると萌え語りもできやしねぇ!
04:33 : レビュー:ノベルトラックバック(0)  コメント(0)